将棋界のレジェンドであり、「ひふみん」の愛称で多くのファンに親しまれた加藤一二三九段が2026年1月22日に逝去されました。86歳。
数々の偉業を成し遂げられた棋士としての顔に加え、そのチャーミングな人柄でテレビバラエティでも活躍された加藤九段。SKE48とも交流があり、特に将棋好きとして将棋関連の番組やイベントなどで共演していた鎌田菜月とは縁が深かった。
鎌田菜月をはじめ、SKE48との思い出、また、小学生時代にファンレターを送っていたという伊藤虹々美から寄せられた追悼のコメントをまとめます。
SKE48ソロコンサートでの「まさかの共演」
SKE48ファンにとって忘れられない出来事は、2016年11月に開催された「みんなが主役!SKE48 59人のソロコンサート~未来のセンターは誰だ?~」でのサプライズ共演です。
当時、「将棋ガール」として将棋への関心を深めていた鎌田菜月が、自身の持ち時間(10分間)のゲストとして加藤一二三九段を招いたのです。
Twitter(X)での「ダメ元の出演打診」をまさかの快諾
この共演のきっかけは、SNSを通じた交流から生まれました。
当時、鎌田菜月が将棋を始めるきっかけになっていた加藤九段について投稿したところ、ご本人からフォローが返ってきたことがきっかけ。
前述のソロライブでの時間の使い方を検討中に、スタッフから「ダメ元で出演を依頼してみたら?」と提案があり、まだ会った事はなかったが「ファン心で会いたくて」と思いの丈を、スタッフ経由のDMで出演を打診。これを加藤九段が「快諾」し、夢の共演が実現しました。
「一昨年のコンサート(中略)で私は将棋をやりたくて、ダメ元で一二三先生に出演オファーしたら、まさか快諾していただけて、その時が初対面だったんです。あんなことをしていただいて、申し訳ないやら感謝やらでした。」
東京スポーツ インタビューより引用
大量のわさびも「平然と」完食? 伝説の3番勝負!「恋チュン」ダンスも
ステージ上では「どうぶつしょうぎ対決」「わさび入り寿司対決」「ダンス対決」の3番勝負が行われました。
中でも会場を沸かせたのは「わさび入り寿司対決」。
加藤九段が見事に(?)大量のわさびが入った寿司を引き当てるも、辛がる様子を一切見せずに平然と完食。「リアクション芸」としては“お約束”が成立しない一幕もあり、その規格外のわさびへの耐性とチャーミングな姿に、会場は温かい爆笑に包まれました。
最後にはAKB48の楽曲『恋するフォーチュンクッキー』を一緒にダンス。当時、会場にいたファンや「ひふみん」が登場したという情報を知ったファンのSNSでは驚きの声が上がりました。
加藤九段は出演後に自身のTwitterで「私も楽しい幸せな一時でした。有難うございました」と温かい言葉を残されています。
「歌ってよし、おどってよし」活動4周年には直筆色紙も
交流はコンサートでの共演だけにとどまりませんでした。鎌田菜月のSKE48活動4周年(2017年頃)には、加藤九段から直筆の色紙が贈られています。
色紙に記された言葉は「歌ってよし、おどってよし 加藤一二三」。
将棋のご縁で繋がった間柄ですが、色紙に書かれたのは盤上のことではなく、鎌田菜月の本業である「アイドル」としての活動をしっかりと見て、その世界観を肯定してくれていることが伝わる温かいメッセージです。
当時、雑誌『週刊プレイボーイ』で将棋関連の取材を受けた際、鎌田はこの色紙との2ショット写真を投稿し、宝物として紹介していました。
メンバーからの追悼コメント
訃報を受け、共演歴のある鎌田菜月と幼少期からファンだったという伊藤虹々美からも追悼の言葉が寄せられています。
鎌田菜月 (Team KII)
将棋の魅力をSKE48に持ち込み、共演を果たした鎌田菜月は、自身のX(旧Twitter)で感謝と尊敬の念を綴りました。
伊藤虹々美 (Team S / 12期生)
12期生の伊藤虹々美は、小学生時代にファンレターを送っていたというエピソードを明かしました。
将棋界のみならず、アイドルのステージという全く異なる世界にも理解を示し、笑顔を届けてくださった加藤一二三九段。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。